病院のお仕事
1.病院のお仕事について
看護師の働く場所として最も一般的と言えるのが病院です。総合病院から一般病院まで規模や診療科目により様々ですが、全国で8750ヶ所あると言われています(※)。大きく分けて外来と病棟の勤務に分かれ、外来は日勤帯のみ、病棟の場合には夜勤も含む2交代または3交代勤務での募集が一般的と言えます。
最近は看護師不足等の理由から柔軟な雇用形態が広がりつつあり、日勤専従や夜勤専従、非常勤などでの募集も見られるようになっています。
※厚生労働省「医療施設動態調査」平成21年5月末概数
2.お仕事内容
(1)診療科目
大きく分けて、外科、内科、産婦人科、小児科、精神科、救急、ICU・CCU、手術室、透析などの科目があります。規模に応じて細かく分かれていたり、少数の科目に特化しているなど様々な病院があります。
(2)業務内容
診療科目や病院の規模によって大きく異なりますが、次のような業務内容が含まれます。
- □外来
- ・医師の診察介助
- ・検査介助
- ・処置(採血、点滴、注射等)
- □病棟
- ・病室の巡回(バイタル測定等)
- ・食事介助
- ・清拭、排泄ケア
- ・処置(採血、注射、点滴等)
- ・申し送り
- ・カルテ管理
- □有床診療所
- 病床数が少ないため、一人の看護師さんが外来と病棟の両方の業務に関わる場合が多く見られます。
3.求められる人材
施設数も多く診療科目も多岐に渡るため、各施設や診療科目によって求められるスキルや力は大きく異なります。ただし、看護師同士だけでなく医師やヘルパーなど他職種がチームとなって働くことも多いため、協調性やコミュニケーション力は不可欠と言えるでしょう。また病棟勤務の場合には、患者様の生活全般に関わるため、入院生活に伴う不安や辛さの軽減につながるような心理的サポートも重要です。