訪問入浴のお仕事
1.訪問入浴のお仕事について
ご自身または家族の介助による入浴が困難な高齢者のご自宅へ伺い、入浴のお手伝いをします。利用者様とご家族の喜びを直に感じることができ、社会的意義の高いお仕事です。社会の高齢化とともにニーズが急速に高まっています。
2.訪問入浴の主な流れ
看護師1名の他に、オペレーター(運転手)、ヘルパーの3名が1組となり、簡易浴槽を乗せた入浴車で利用者様のご自宅を訪問して入浴サービスを行います。1日あたり6件〜8件程度(入浴会社により多少差があります)の利用者宅を訪問します。
(1)朝
- □ 事業所に集合して、ユニフォーム等に着替えます。
- □ 訪問予定の利用者様の看護記録の確認や申し送り、機材や備品の準備をして出発します。
(2)訪問先
- □ バイタルチェック
- 利用者様のバイタルを測ります。看護記録等と照らし合わせて問題がなければ入浴準備にかかります。
- □ 脱衣介助
- ご利用者様の脱衣を手伝います。硬縮のすすんだ方もいらっしゃいますので、利用者様の身体状況に配慮しながら進めます。
- □ 洗体・洗髪
- ご利用者様をベッドから組み立て式の浴槽に移動して入浴介助をします。
- □ 必要処置への対応
- 入浴介助の後に必要に応じて褥瘡・バルーンなどの処置をします。
- □ 着衣介助
- □ バイタルチェック
- 再度バイタルを測定して問題がなければ終了です。
- □ 片付け
- 浴槽やタオルなど使用した機材・用具の片付けをします。
- □ 看護記録
- 利用者様のバイタルや経過等の記録をします。
(3)訪問終了後
- □ 事業所に戻り、使った機材(ナースバッグを含む)の片付けをします。
- □ 看護記録を仕上げて業務終了です。
3.求められる人材
少人数のスタッフで多くの利用者様のご家庭を訪問するため、チームワークや協調性が求められます。利用者ご本人やご家族とのコミュニケーション力も大切です。他のお仕事に比べると医療現場での経験が短い方にも入っていただきやすいお仕事ですが、バイタルチェックなどで利用者様の全体的な状態を把握することが求められます。