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近年、胃カメラをはじめとする消化器内視鏡検査は、ますます普及してきています。内視鏡の取り扱いに関する技術も進歩し続け、検査を行う人にはより専門的な知識や技術が求められるようになってきています。

「消化器内視鏡技師」は、こうした状況のなかで、消化器内視鏡業務に従事する専門知識と技術をそなえた人を日本消化器内視鏡学会が認定する資格制度です。消化器内視鏡技師は、医師の監督指導のもとに消化器内視鏡業務に従事します。内視鏡および関連器械の管理、補助、整備、修理をはじめ、患者の看護と検査医の介助、事務業務、検査予約、オリエンテーション、資料の管理保存などが主な業務となります。

認定基準として、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師などの技師制度審議会が定めた日本の国家認定の医療関連者法定免許、または准看護師の免許を有している必要があるため、内視鏡室はじめ内視鏡検査の介助をおこなう部署に配属された看護師に取得する人が多い資格です。

消化器内視鏡技師の受験資格として、以下のような条件が定められています。

・日本消化器内視鏡学会専門医が従事する内視鏡室（試験委員が認めた施設を含む）で2年以上の実務経験がある

・試験委員会が別に定める内視鏡に関する所定の講義を受講している

・消化器内視鏡技師研究会・学会およびその各地方会に2回以上出席している

・日本消化器内視鏡学会専門医が従事する内視鏡室における一般消化器内視鏡介助の年間実績の証明を受けている

・学会支部長の承認する内視鏡機器取扱い講習会およびセミナーを受講している

これらを証明する申請書類を、年1回実施される資格認定試験時に提出し、条件を満たしていると認められた人は、学術試験を受けることになります。資格認定試験に合格した人は、内視鏡技師として日本消化器内視鏡学会に認定および登録されます。