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専門看護師とは、「日本看護協会」と「日本看護系大学協議会」が連携して行う専門看護師制度によるもので、解決困難な問題を抱える個人や家族、団体に対し、高水準の看護を提供可能な看護師を指します。
専門看護師が実際に担う仕事は、6つの分野（「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」）が含まれており、勤務する施設や地域の看護の質を上げることにも従事する存在です。

専門看護師には、広い視野を持ち直面する看護問題を多角的に捉えて判断する力、そして「専門看護分野」の専門性の高い知識や技術を発揮して、変化する看護ニーズに対応できる力が求められます。
専門看護分野は、2022年12月現在で以下の14分野が特定されています。

がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護、放射線看護

・待遇面では、規模の大きい病院では認定看護師手当よりも手厚い資格手当が支給されているところも多いようです。

・専門看護師の活躍の場は、病院だけでなく大学等の教育の現場にまで及び、研究や教育、運営にまで影響範囲が広まります。そのため、大きなやりがいを感じられるだけでなく、就職時や転職時に有利となり選択肢も広がります。

専門看護師になるには、年1回行われる「専門看護師認定審査」（書類審査・筆記試験）に合格することが必要です。

「専門看護師認定審査」を受けるためには、次の3つの要件が求められます。
�@「免許要件」…日本国の看護師免許を有する
�A「教育要件」…看護系大学大学院修士課程、または関連領域の大学院修士課程を修了
�B「実務研修要件」…看護師としての実務研修が通算5年以上（そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修）

専門看護師認定審査に合格すると、日本看護協会によって専門看護師認定証の交付・登録が行われます。その後は、専門看護師として自己研鑽をしながら実績を重ねていき、5年ごとに資格の更新を行います。