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シミ対策としてまず抑えておきたい栄養素は「ビタミンA・C・E」です。ビタミンA・C・Eは抗酸化ビタミンとして、老化の原因となる活性酸素の働きを抑えてくれる効果があります。

「ビタミンA」は緑黄色野菜などに含まれる「β-カロテン」が体内に入ることで生まれ、皮膚や粘膜の免疫機能やバリア機能を維持し、紫外線による活性酸素の発生を抑えてくれます。

「ビタミンC」には、抗酸化作用に加えてメラニン色素の生成を抑えるはたらきやコラーゲンの合成を促進する働きもあります。シミなどの黒くなった色素の沈着を防ぎ、過酸化脂質の生成をコントロールして毛穴汚れやニキビの改善といった肌にうれしい働きが多いのも特徴です。

「ビタミンE」は、肌の血行やターンオーバーを促進し、細胞内の過酸化脂質を抑制してくれるため、紫外線による酸化ストレスを軽減し、日焼けによる肌のダメージから調子を整えてくれる効果があります。ビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果があります。

「ビタミンB群」は、他の栄養素を利用して肌の細胞の再生や成長を促進させ、新陳代謝を高める作用があり、肌の土台作りに重要な存在です。なかでもビタミンB2は、体内で不足することで日光への耐性が弱くなり、日焼けによるダメージが大きくなると言われています。

「リコピン」にはビタミンEの100倍以上とも言われる強い抗酸化作用があり、紫外線で増えた活性酸素を除去してくれます。また、「ポリフェノール」も抗酸化力の強い美肌成分です。

緑黄色野菜
にんじん、かぼちゃ、ほうれん草といった緑黄色野菜には、「ビタミンA」（β-カロテン）が豊富です。
ピーマンやパプリカにはビタミンCも多く含まれており、トマトにはリコピンが多く含まれています。
これからの時期、真っ赤に熟れたトマトはリコピンが豊富なので積極的に摂るとよいでしょう。
リコピンは脂溶性の成分であるため、そのまま食べるよりもオリーブオイルなどの油と一緒に摂るようにしましょう。

アーモンド、ごま、大豆
アーモンド、ごま、大豆には、ビタミンEが豊富に含まれています。
なかでもアーモンドはそのままおやつとしても食べられて肌老化を防いでくれるのでおすすめです。

フルーツ
キウイやイチゴ、アセロラなど、フルーツにはビタミンCがたっぷり含まれているものが多いものです。

レバー、うなぎ、卵、肉類・魚類
レバーやうなぎには、ビタミンAやビタミンB2が多く含まれています。また、卵や肉類・魚類にもビタミンB群やたんぱく質が含まれています。ビタミンB群は水溶性であることから、毎日こまめに摂取するようにしましょう。

緑茶、コーヒー
緑茶やコーヒーの苦み成分にはポリフェノールが含まれています。毎日適量を飲むとよいでしょう。

ソラレンが含まれているもの
柑橘類の果物やキュウリ、ブロッコリーに含まれている「ソラレン」物質には、シミを引き起こす作用があります。摂取してから光に当たることでシミができやすくなってしまうため、できるだけ夜に摂取するようにしましょう。

アルコール類
アルコールを摂取した状態で日焼けしてしまったり、日焼けした後にすぐアルコールを摂取することで、日焼けによる炎症を促進してしまいます。

食品添加物を含む食品
食品添加物には、活性酸素を作る働きやメラニン色素の生成促進、肌の新陳代謝を妨げてしまう働きがあります。インスタント食品やファストフードといった食品添加物を多く含む食品は、日焼けが気になる季節はできるだけ避けるのが良いでしょう。