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厚生労働省の発表による「令和4年賃金構造基本統計調査」に開示されている看護師の平均年収（2022年）は、508万1300円となっています。 平均月収は、約35万円で、年間ボーナスの平均は約86万円です。

看護師の平均年収は、ここ数年間で増加傾向にあり、一般的な職業の女性の給料と比べると高めとなっています。

看護師の給与内訳は、一般的に次のような構成となっています。
1.基本給
2.夜勤手当
3.残業代（時間外手当）
4.諸手当（通勤手当・住宅手当・家族手当・資格手当など）
5.ボーナス

看護師の基本給は、毎年4,000円〜5,000円程度で昇給していきます。
夜勤手当は、月におよそ3万円〜5万円となっており、月収のうち夜勤手当が占める割合は大きくなっています。
残業時間は、月平均5〜6時間程度となっており、残業代はおよそ月1〜1.5万円です。

諸手当の一つとして、看護師は日曜・祝日や正月に出勤することがあるので、その場合は昼間の勤務でも「休日手当」がつきます。
「認定看護師」の資格など、取得している資格が実務に活かされる場合に、毎月資格手当が加算される場合もあります。

看護師の給与の特徴としては、手当を含まない「基本給」だけを見ると、一般的な女性の給料よりも若干高めなだけですが、夜勤手当や残業手当、諸手当によって給料が引き上げられています。

特に、夜勤手当がつく場合は、20代〜30代の若手看護師のうちから、一般的な企業の同世代の女性と比較して、給与水準が高くなっています。

年代別にみてみると、看護師の平均年収は年齢が上がるにつれて徐々に給与も上がっており、最も高い年収は50代後半の578万円となっています。
しかし、女性の活躍の大きい看護師という職業にしては、それほど大きな伸び率ではないようにも感じられるかもしれません。

そのほか、看護師の年収は、一般企業と同様で規模が大きい職場ほど年収も高くなる傾向が見られます。男女の比較では、男性の方がやや高い給与水準となっています。
また、正社員以外のパートや派遣という働き方においても、一般的な職業の時給よりも高い水準となっています。