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認定看護師とは、日本看護協会によって特定の看護分野で高度な知識や技術を持つと認定された看護師です。認定看護師が活躍する場は、全国各地の病院やクリニックなどの医療機関だけでなく、訪問看護ステーションや介護保険施設など幅広く、活躍する認定看護師の数は年々増加しています。

認定看護師は、認定を受けた看護分野において高い水準の看護を実践するほか、一般の看護職従事者への指導や育成を行ったり、相談を受けて解決策・改善策を提案したりといった役割も担っています。

1.認定看護師の認定を受ける必要要件を満たす
認定看護師の認定を受けるためには、以下の2つの要件を満たす必要があります。
・看護師免許の取得
・通算5年以上の実務研修（特定看護分野の実務研修3年以上を含む）

特定看護分野の実務研修の内容は各分野によっても異なりますが、全般的に次のような内容が求められます。
・特定看護分野において通算3年以上の看護経験がある
・特定看護分野において5例以上の患者を担当した実績がある

2.認定看護師教育機関において所定の課程を修了
認定看護師教育課程のある教育機関の入学試験を受けて入学し、所定の課程を修了します。時間数や開講期間は、教育機関がA課程なのかB課程なのかによって異なります。

3.認定看護師認定審査（筆記試験）を受ける
認定看護師教育課程を修了した後、日本看護協会によって行われる「認定看護師認定審査」を受けます。

4.看護師名簿に登録し、認定看護師認定証の交付を受ける

5.更新審査を5年毎に受け、自己研鑽の状況や看護現場への貢献などについて審査を受ける

認定看護師の認定審査は、四肢択一のマークシート式の筆記試験で、合格率は90％程度だとされています。
一方で、認定審査を受けるためには認定看護師教育機関において所定の課程を修了する必要があり、認定看護師教育機関に入学するためには、5年以上の実務研修の上で入学試験に受かることも必要です。
認定看護師に認定されるためには、一般的に100万円程度の費用が必要になると言われており、容易に取得できるものでは決してありません。

なお、現在の認定看護師の認定分野は2026年度で終了し、2027年度以降は新たに生まれ変わるため、現在は移行期として現行制度と新制度と並行して行われています。（2024年現在）
すでに現行制度の認定看護師資格を取得している方については、必要な手続きと特定行為研修の受講によって新たな認定看護師資格へと移行することができます。