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看護師が知っておきたい胎教の効果

看護師をしていると、友達に専門外のことまで質問される。この前だって、妊娠中の友達から胎教について聞かれたわ。
でも友達のことを思うと、専門外ながら看護師としてちゃんと答えてあげたくて・・・。胎教のやり方や効果について教えて!

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胎教の考え方
胎教は、一時期は早期教育のイメージが強かったですが、最近では少し考え方が異なってきています。
もともと胎教という言葉は紀元前206~208年、中国にて聖人君主を形成するための教育の一環としてはじまったとされています。日本へは医学書を通じて6~8世紀頃に伝えられました。一時は科学的根拠に欠けると否定された時期もありますが、その後も家庭教育の基本として伝えられています。

胎教の考え方は、「妊婦の精神的な安定を図ることで、胎児の健やかな成長を促す」ということ。胎児の環境は母親の胎内であるので、妊婦がストレスを避けてリラックスすることが重要だと考えられています。もし、妊婦が精神的に不安定な状態が続くと、それが胎盤を介して胎児の視床下部や内分泌系、自律神経系に影響を及ぼすので注意しましょう。
胎教の効果
胎児の感受性は、妊婦のホルモンで芽生えるという研究結果があります。
天才児を作るために、妊婦が必死にお腹の中の胎児に知識を植え付けようとしても、効果は期待できません。
しかし例えば、妊婦が好きな音楽を聴いてリラックスをすることで、産まれてから赤ちゃんもその音楽に愛着を感じるなど、妊婦の幸せホルモンが活性化された時に妊婦が行っていることを胎児も好きになったり得意になったりする、という効果はあるようです。
また、胎児が産まれてくることにワクワク楽しい気持ちになり、それを胎児に語り掛けることで、胎児の精神も安定すると言われています。結果、産まれてからの夜泣きが少なく、チャレンジ精神旺盛な元気な子に育ちやすいと言われています。
胎教をはじめる時期と方法
胎教は、妊娠6~7か月頃から始めるのがおすすめです。胎児は妊娠16~20週に聴覚機能が発達しはじめ、24~27週になると外の音が聞こえるようになります。また、妊娠7ヶ月頃には、胎動を感じることも増えていき、胎教による反応も楽しめるようになります。

胎教の方法は、静かな場所でお腹をゆっくりとさすりながら、やさしく胎児に話しかけましょう。「起きてる?」「元気?」など話かける内容はなんでもOKです。
また、好きな音楽を流したり、歌をうたったりするのもよいでしょう。おすすめなのは「子守歌」。リズムに合わせておなかをやさしくトントンしながら歌っていると、産まれてから同じ子守歌をうたうと、赤ちゃんは安心感を得て、落ち着いて眠りにつけるかもしれませんね。

胎教って知育のイメージがあったけど、ちょっと違うみたいね。でも、赤ちゃんが生まれてから良い影響を与えることは間違いなさそうだわ。なにより妊婦がリラックスしながら胎児に話しかけるのが大事だって、友達に伝えることにするわ。

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