看護師の求人・転職・派遣なら【MC-ナースネット】

相手の持っている情報量と理解力を推測する
年齢や経験、興味などによって、人は1人1人持っている情報量や理解力が異なります。したがって、誰に対しても同じ様に伝えていては、当然伝わりにくい相手もいるでしょう。
すでに知っていることをしつこく説明するのは失礼に感じる患者さんもいますし、知らないことを知っていると思い込んで説明不足にならないようにしたいものです。
そのため、重要なことを説明する前に、相手が事前にどの程度の情報を持っていて、どのくらいの理解力があるのかについて、世間話などを通してできるだけ推察しておくようにしましょう。

相手が理解したかを確認する
相手に説明した内容が、どれくらい伝わったかを確認するようにしましょう。
自分で、言いたいことを完璧に言えたとしても、重要なのは、説明の結果どのくらい理解してくれたか、ということです。説明をしている時の患者さんの表情や相槌などの様子を見て、また、重要な点を「〇〇でしたよね」と繰り返すなどをして、理解しているかどうかを見極めるようにしましょう。

相手の要求や価値観を確認する
治療方針や退院後の過ごし方など、患者さんの価値観を確認しておくことによって、患者さんが知っておきたいことや、患者さんに伝えておくべきことが、把握しやすくなります。いくら詳しく説明しても、患者さんにとって大切なこと、不安だと思うことに関する情報が抜けていては、説明が足りないと感じるでしょう。

相手の置かれている状況を理解する
患者さんに寄り添うとは、患者さんの置かれた状況を理解すること。伝えるタイミングや話す速さやトーンなども、患者さんが受け入れやすい状態であることが大切です。
「今ここでそんな事をいきなり言われても…」と思った経験は、誰にもあるかもしれません。そんな時は、伝える相手によい感情は持てませんし、わからないことがあっても質問がしにくいものです。

家族にも聞いてもらう
患者さんとのコミュニケーションが難しい場合や、患者さんの気持ちが沈んでいる場合は、家族の方にも一緒に聞いてもらうようにしましょう。
特に、患者さんの体調が優れない時に重い話をする必要がある時など、患者さんの体調に影響を及ぼす可能性もあります。なるべく、患者さんに不安を抱かせたり、嫌な思いをさせたりしないように気遣うのも大切なことです。