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看護師むけ 患者さんとの「ほどよい世間話」のヒント

看護師には患者さんとのコミュニケーションが大切だと言われるけど、世間話が苦手な私。頑張って世間話をしようと声をかけても、患者さんから思うような返答が返ってこないと、時間に追われていることもあって、すぐに会話が終了してしまう。
患者さんとほどよい世間話ができるようになりたいな。

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なぜ看護師に患者との世間話が必要か?
患者さんは、何らかの病気を抱えており、つらい気持ちを内に秘めたり弱気になっていたりします。そんな患者さんの本心を引き出し、心を和らげて病気に対して前向きにするのも看護師の役目。
患者さんが発するメッセージや情報をできるだけ多く得るために、世間話などによるコミュニケーションを通じて患者さんとの信頼関係を築くことはとても大切です。
患者との世間話 看護師に要求されるほどよさとは?
世間話と言っても、単に天気の話だけで終わってしまったら、患者さんの心へ響きません。世間話の糸口は「今日はいい天気ですね」で始まっても、その後にしっかりと患者さんの話を引き出し、患者さん自身の話が聞けるようになることが大切。

患者さんの中には、看護師に対して壁をつくり話したがらない人もいます。また、看護師は様々な仕事に追われてしまい、なかなか患者さんとゆっくりと向き合う時間がないのもの事実です。話しかけても患者さんからの返答が得られないまま、ナースコールや先輩に呼ばれてしまうこともあります。
そんな限られた状況のなかでも、表面的な会話だけで終わらせてしまわず、患者さん個々に合わせた心のこもった会話がほどよい世間話だと言えるでしょう。
ほどよい世間話のヒント
まずは共感と聞く姿勢を
患者さんとほどよい世間話ができるようになるためには、まずは看護師として患者さんが抱えている病気への不安や痛みに共感することが大切です。相手が自分の気持ちを理解してくれているという安心感を得られると、患者さんとの間の壁が次第になくなり、コミュニケーションがとりやすくなります。
そして、患者さんが一度話をはじめたら、「聞き役」に徹することを心がけます。無口な患者さんでも、しっかり耳を傾けて聞いてもらえると、話すことに心地よさを感じるものです。相手のいる方向に身体を向け、適度に相槌を打ちながら、相手の話を最後まで聞く姿勢を崩さないようにしましょう。

患者さんに合わせたネタを
1. お天気ネタ
世間話の糸口としてお天気ネタは鉄板です。
お天気の話だけで終わらせないためには、その日の天気によって患者さんの症状への影響を考えて、会話に盛り込むとよいでしょう。例えば、「今朝、冷え込みましたね。傷は痛みませんでしたか?」とか「今日は暑くなるようなので、こまめに水分をとって下さいね」などでも良いでしょう。

2. 病院食ネタ
入院患者さんなら、病院で出される食べ物は患者さんの症状に絡めて話題にしやすいものです。積極的に摂取したい栄養素が含まれたメニューをお伝えしたり、患者さんにとって食べやすいもの、食べにくいものを把握したり、人気メニューが出ることを事前にお伝えして気持ちを明るくするなど、さまざまな話題が考えられます。

3. テレビネタ
病棟や待合室などのテレビに映っているものを話題にするのもおすすめです。
ニュースやグルメ、観光ネタなど、患者さんの好みを知るきっかけになりそうです。

4. 家族ネタ
お見舞いに来られた家族については、さりげなく褒めることで話題にしてみて、反応が悪いようでしたら、あまり深入りしないようにしましょう。高齢の患者さんなら、お孫さんの話題は気持ちが前向きになりやすいようです。

患者さんとの世間話は、当たり障りのない明るい話題から入りつつ、患者さんの病状や好みなどを気遣う内容がよさそうね。共感と聞く姿勢に気をつけて、実践してみよう。

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