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看護師なら知っておきたい!清拭のマナーとポイント

清拭って簡単そうに見えてじつは難しかったりするんだよなぁ。患者さんの体を拭くのってなんだか緊張するし……。
大体の手順は分かるけど、気をつけたほうがいいマナーとかポイントがあったら知っておきたいな。

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清拭をする目的は?
清拭とは、病気やケガなどの理由で入浴・シャワーのできない患者さんの身体を蒸しタオルなどで拭くことをいいます。
清拭をおこなう目的には以下のようなものがあります。

・皮膚の清潔を保持し、細菌感染を防ぐ
・皮膚や爪など全身を細かく観察し、異常を早期に発見する
・血液の循環を促進し、褥瘡(じょくそう)や拘縮(こうしゅく)を予防する

清拭には、上記のような身体の清潔保持や健康維持のほかにも、身体を清潔にすることで得られる爽快感により、リラックス効果や安眠効果などが期待できます。さらに、身体を清潔に保つことで、闘病意欲や社会活動参加の意欲向上にもつながるのです。
清拭をおこなうにあたっての準備やマナー
清拭は患者さんの身体に負担がかかることもあるので、事前にバイタルサインなど状態を確認しておきます。室温は23℃〜26℃くらいに保ち、排泄は事前に済ませておきましょう。

患者さんのプライバシーや羞恥心に配慮してカーテンなどは閉めておき、清拭の際もタオルケットなどを使いできるだけ露出を控えるようにします。

タオルなど清拭の道具の準備ができたら、楽しい会話を心がけ、コミュニケーションを取りながら実施しましょう。
清拭の部位ごとのポイント
清拭をおこなう手順は、顔(耳・首)→手指・腕→胸部・腹部→足指・脚→背部→臀部→陰部となります。基本的には、血液の循環を促進させるため、抹消から中枢に向かって拭くようにしましょう。

目の周り
目の周りの清拭は、目頭から目尻をなぞるようにやさしく拭きます。目やにが固まっている場合は、蒸しタオルで温めてから拭くようにしてください。目の周りはデリケートな部分なので、タオルは同じ面を使わず毎回拭く面を変えて感染予防に努めましょう。


耳の中や後ろも忘れずに拭きます。


あごの下のしわを縦方向に伸ばしながら、タオルを横方向に動かして拭きます。

手指・腕
手首から腕の付け根の方向へタオルを動かしていきます。指の間やひじの内側、脇の下も念入りに拭くようにしましょう。

胸部・腹部
胸部の清拭は、女性の場合乳房の下側も汚れがたまりやすいので念入りに拭きましょう。
腹部を拭く際は、蒸しタオルで温めたり「の」の字を時計回りに描くようにマッサージをしたりすると便秘の予防になります。

足指・脚
脚の清拭は、足首を支え少しひざを立てた状態で、足首から脚の付け根に向かって拭きます。足指の間や足裏、ひざの裏も入念におこなってください。

背部・臀部・陰部
背部・臀部は患者さんに横向きに寝てもらい、外側から内側に向かって大きく円を描くように拭きます。
陰部はデリケートな部分なので、可能であれば患者さん自身に拭いてもらってください。清拭をおこなう場合は、陰部用のタオルに替えて丁寧に拭きます。

清拭をする目的は体を清潔に保つためだけじゃなくて、リラックスできたり気持ちが前向きになったりいろいろうれしい効果があるんだね!
患者さんの体を拭くんだからマナーもしっかり押さえておきたいな。次清拭をする機会があったら、患者さんと楽しくおしゃべりしながら拭いてあげたいな!

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