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人間誰しも、嫌な出来事があって機嫌が悪くなってしまうときもあるものです。しかし職場などでは、自分の機嫌の悪さを他人にぶつけるようなことは極力控える人が多いでしょう。多くの人は、不機嫌な態度が自分にとって良い結果につながらないということを理解しているためです。
ところが、そのように考えない人も世の中には一定の割合で存在します。機嫌の悪さを隠そうとするどころか、むしろ周囲にアピールせずにいられないタイプの人です。
看護師は職場でいろいろな人と接する仕事です。ドクターや先輩・後輩看護師その他コメディカルスタッフ、そして患者さん。こうした職場で関わる人たちの中に「いつも不機嫌な人」がいると、接し方に困ってしまいますよね。職場にいる不機嫌な人に接するコツを知っておきましょう。

コツ1：相手のペースに巻き込まれないようにする
不機嫌な人を見て、「何か怒らせるようなことをしてしまっただろうか……」とオロオロしてしまったり、自分までもムッとして不機嫌な態度を取ってしまったりなど、相手のペースに巻き込まれないように意識することが大切です。相手が不機嫌そうな態度でも、自分は何事もなかったように普段どおりに対応することを心がけましょう。

コツ2：相手が冷静になるタイミングを待つ
ついイラッとしたりカッとなったりしやすい心理状態のときというのはありますが、ちょっとしたことで腹を立てた場合、忙しい職場ではいつまでも怒り続けているほうが難しいものです。急ぎで伝えなければならないことなどがなければ、不機嫌そうにしている人との接触は後回しにして、気持ちが落ち着いてきたタイミングを見計らって声をかけるなどすると良いでしょう。

コツ3：不機嫌ではないときに話し合ってみる
感情のコントロールが苦手な人というのは、よく言えば自分の気持ちに対して素直な人であるとも言えます。素直な性格の人は、他人の言葉もわりとまっすぐに受け止めるケースが多いです。もしも職場の「不機嫌な人」が、同僚や後輩などあなたから意見できる立場の人なら、その人が不機嫌ではないときに、「仕事中、あなたが不機嫌になると困ってしまう」という考えを伝えてみるのも良いかもしれません。ただし、相手が「責められている」と感じないよう、客観的かつソフトな伝え方にするのが大切です。