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1.お腹にガスが溜まったような張りを感じ、便秘や下痢、腹痛の症状を伴う場合は、『過敏性腸症候群（IBS）』の可能性があります。
過敏性腸症候群とは、腸の運動機能障害やストレスを受けることで慢性的に起こる腹部の症状です。排便することで症状が改善されます。

2.便秘や下痢などの症状がなくお腹が張る場合は、『機能性ディスペプシア』の可能性があります。
機能性ディスペプシアは、症状の原因となる疾患を伴わずに慢性的に腹部に症状があらわれ、胃もたれを自覚する場合もあります。

3.女性のお腹が張る原因には、『子宮筋腫』などの婦人科疾患の可能性もあります。
子宮筋腫は無症状であるケースも多い一方で、過多月経などの月経異常や貧血、腹痛のほか、お腹が張る症状を訴える方もいます。

4.『急性胃腸炎』によっても、お腹の痛みや下痢、吐き気や発熱のほか、お腹の張りを感じることがあります。

5.腸閉塞
腸閉塞とは、便の通り道である腸管が、腫瘍や炎症、または手術後の癒着などの影響で通過できなくなってしまい、閉塞してしまう疾患。胃から腸へと食べ物が流れても、腸閉塞によって通貨できないため、お腹が張るほか吐き気などの症状も起きます。
また症状が進むと、閉塞している部分が壊死してしまうことがあり、激しい腹痛を伴います。

お腹の張りとともに、腹部に激しい痛みがあったり、吐血を伴ったりする場合は、胃潰瘍かもしれません。早急に消化器内科のある病院を受診するようにしましょう。

また、吐き気や下痢、腹痛などで、食べ物の摂取が困難な場合においても、医療機関を受診するようにしましょう。

慢性的にお腹が張っている場合に、自分でできる対処法としては、食事療法と運動習慣の2つです。

食事では、脂っこいものや香辛料、アルコールなどの刺激を避け、食物繊維と水分を積極的に摂るようにしましょう。
同時に、運動習慣をつけることで、腸の働きが活性化され、張りの改善に繋がります。