看護師の求人・転職・派遣なら【MC-ナースネット】

総合病院など、複数の診療科病棟のある病院などを中心に、看護師にも部署異動や病棟異動はあり、なかには病院間異動のある病院もあります。
異動の宣告は、現所属の上司から告げられる場合もあれば、掲示板に突然張り出される病院もあり、基本的に事前に本人の同意を得る機会はないことが多いようです。
病院によっては、4~5年のサイクルで医師も含めた大きな異動が定期的に行われる病院もありますが、多くの病院では不定期に何らかの事情によって異動が行われています。

人員調整のため
異動の理由で最も多いのが、人員の調整です。退職や産休などによる人員不足、ベテランや新人などの経験値に偏りが出てしまった際に、業務に滞りが出ないよう人員調整による異動が発生します。

職場環境改善のため
人間関係でトラブルが起き、体調に影響を及ぼし、退職に追い込まれるなど深刻な場合に、働きやすい環境へと職場環境を改善する目的で、人間関係をリセットするための異動を行います。

キャリアアップ支援のため
看護師の異動には、キャリアアップを支援する目的もあるため、慣れたころに新たな部署への異動があります。それにより、看護師に新たな知識や技術を身に着けてもらい、キャリアアップへと繋げるようにしており、本人の適性に合った専門性の高い職務を任されることもありますが、全く関係のない部署への転換もあります。
本人があらかじめ異動願を出していれば、それをかなえる形での異動もあります。多くの場合は、人員を調整するタイミングに合わせて、適材適所への異動を行っています。

医療事故の防止や病院活性化のため
長年同じメンバーで業務を続けることで、慣れにより問題点に気づきにくくなったり、視野が狭くなったりすることで、医療事故へのリスクが高まると考えられています。
そのため、看護師の異動には、意識的にメンバーを定期的に入れ替えることで、新たな風を入れてリフレッシュさせることで、病院全体を活性化させる狙いもあります。

看護師の異動のメリットは、やはり大きなキャリアアップに繋がることです。新しい領域で再スタートすることは大変ですが、乗りこえることで一回り知識も経験値も大きくなった自分にあえるはずです。

異動時は、病院に入りたての新人とは異なり、〇年目といったプライドもあるかと思います。しかし、看護師の業務は領域によって必要な知識も異なれば、病棟によってルールが異なることもあり、知らないことがたくさんあって当然です。現場で迷うことがあれば、ためらわずに質問をすることが大切です。
また、異動の宣告によって憂鬱になる看護師は多いですが、決まったらしっかり気持ちを切り替え、新しい部署にすこしでも早く慣れるように心がけましょう。