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肩こりは、首から背中にかけて肩まわりの筋肉が緊張した状態をいいますが、原因は多岐にわたります。

1.頭の重み
頭の重みを支え、二本の腕を支えるため、肩には常に負荷がかかっています。
特に日本人は、頭の大きさの割に肩や首の筋肉は華奢な体型となっている傾向が強く、肩こりが起こりやすくなっています。

2.姿勢の崩れ
姿勢が崩れると、頭の重さなどによる肩への負荷が倍増してしまいます。
例えば、パソコン等の細かな事務作業中などに無意識に猫背や首が前に突き出る体勢になっていたり、机やいすの高さが身体に合っていなかったりなど、姿勢が崩れた状態が続くことで、肩こりが起こりやすくなります。

3.自律神経の乱れ
夜勤が続いたり、イライラなどのストレスが続いたりすると、自律神経が乱れて首から肩周辺にかけての筋肉が硬くなり、肩こりの原因となります。

4.慢性的な筋肉の硬直
自覚症状の有無に関わらず、首から肩周辺の筋肉が硬直した状態が続くと、血液の流れが悪くなり、筋肉の老廃物が溜まることで肩こりが慢性化してしまいます。

5.筋力の低下
運動不足や加齢により、肩周辺の筋力が衰えてしまうと、頭や腕を支える力が弱くなり肩への負担が大きくなるため、肩こりが起こりやすくなります。

6.体の冷え
寒さやエアコンの風などがあたることで、肩周辺の血行が悪くなり肩こりが起こりやすくなります。

肩甲骨を動かす
肩を形成している筋肉の多くは、肩甲骨につながっているため、肩甲骨を動かすことで筋肉の緊張を和らげ、血行を促進させることができます。
姿勢を真っすぐに保ち、両手を肩に乗せ、両肘を後ろから前へ大きくゆっくりと回します。
3回まわしたら反対回しも行います。
次に、少し前かがみの姿勢になり、同じように両肘を回していきます。
左右の肩甲骨の間を大きく広げるのを感じながら行いましょう。

肩を上下に動かす
姿勢を真っすぐに保った状態で、両肩を両耳につけるイメージで引き上げます。
その後、力を抜いてストンと肩を落とします。
これを5回ゆっくりと繰り返します。

首を回す
首を前後左右にゆっくりと倒したあと、ぐるりと1周回し反対にも回します。
それを3回繰り返します。

マッサージで血行を促進させる
首から肩を反対側の手でゆっくりと上下にさすり血行を促進させます。
また、肩の前側（脇の上部）を揉み解すのも効果的です。

肩を冷やさず温める
肩が冷えやすい方は、タートルネックやショールを愛用するなど、肩を冷やさないように心がけましょう。
また、毎日のお風呂ではシャワーだけで済まさず、40度程度の湯船に10分以上ゆっくり浸かるなどして、肩をなるべく温める習慣を心がけましょう。

姿勢を改善する
仕事が忙しい日が続くと肩がこる場合は、肩に負担がかかる姿勢を長時間続けているケースが多いようです。
忙しくても1時間に1度は立ち上がって姿勢を整えたり、肩回りを動かしてストレッチをしたりして、姿勢を意識的に改善するようにしましょう。