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一度は読んでおきたい!看護師におすすめの医療小説4選

医療小説ってたくさんあるけど、人気な作品にはどんなものがあるんだろう?看護師として働いているんだし、医療を題材とした作品も読んでみたいなぁ。

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看護師におすすめ!人気の医療小説
『チーム・バチスタの栄光』海堂尊 著(宝島社文庫)
バチスタ手術という心臓移植の代替手術を専門におこなう「チーム・バチスタ」。このチーム・バチスタによる手術は必ず成功すると有名でしたが、立て続けに3つの手術を失敗し、患者が死亡してしまいます。これは医療ミスなのか、それとも殺人だったのかをめぐりストーリーは進んでいきます。そしてラストでは、連続術中死の謎が明らかに……。
医療小説は専門用語が多く少し難しいイメージがありますが、こちらの作品は専門用語が少なくとても読みやすいです。また、「このミステリーがすごい!」の大賞も受賞しており、さらには映画やドラマにもなるなど、大変な人気作となっています。作者である海堂尊さんは外科の医師でもあるため、とてもリアリティが感じられます。

『白い巨塔』山崎豊子 著(新潮文庫)
医療小説不朽の名作といわれている『白い巨塔』は、ドラマ化もされ話題になったため、名前は聞いたことがあるという方も多いかもしれません。
国立浪速大学第一外科助教授である財前五郎は、その確かな技術と実績から自信に満ち溢れる野心家で、次期教授の座を狙っています。一方、その同窓である第一内科助教授の里見脩二は患者のことを第一に考える研究熱心な男。この対照的な二人と次期教授の座を狙う一癖ある面々によって繰り広げられる医療界における人間の欲望がリアルに描かれた作品です。また、医療界の腐敗とされる医局制度や人の命を預かる医師の責任など、現代医療の課題についても描かれており、読み応えのある一冊となっています。少し重たいテーマではありますが、細かな心情の移り変わりまで丁寧に描かれており、きっと深くのめり込めることでしょう。

『悪医』久坂部羊 著(朝日新聞出版)
がんとなり余命三ヶ月と宣告された患者の小仲辰郎とそれを宣告した医師森川良生の二人を通して、現代における医療課題を描いた作品『悪医』。
患者には残された三ヶ月も有意義に過ごしてほしいと思っている医師の森川ですが、どうしても生きる希望を捨てられない患者小仲の怒りを買ってしまいます。
医師と患者、それぞれの立場から思う「悪い医者」とは?人生の質とは?そんなことを考えさせられる一冊です。
こちらの作品は、日本医師会主催の日本医療小説大賞も受賞しており 「医者とはどうあるべきか」を問う、一度は読みたい作品となっています。

『神様のカルテ』夏川草介 著(小学館)
現役医師である夏川草介さんによるデビュー作『神様のカルテ』は、映画化もされた人気の高い作品。小学館文庫小説賞も受賞しています。
内科医5年目の医師、栗原一止は松本にある本庄病院に勤務しており、夏目漱石を愛しいつでも冷静な少し変わった男。救急医療もこなす彼は不眠不休の多忙な日々を送っていましたが、ある日母校の大学病院から誘いの話が舞い込みます。大学病院へ行けば最先端医療の研究もできるし、忙しい日々から解放され妻との時間も作れると心惹かれる一止ですが……。
地域医療や医療制度の矛盾を抱えながらも真摯に人と向き合い命を見つめる、医療の本質に迫った作品です。

どれも医療や生きるということについて考えさせられそうな作品ばかりだね。看護師として働いているんだし、一度は読んでみたいな!
さっそく本屋さんに行ってみよう!

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