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冬にやる気が出ない「冬季うつ」とは?原因と予防法

最近すごく寒くなってきて、朝起きたときにやる気が出ないー。冷え性で昔から寒いのは苦手だったんだけど、仕事を始めてから特にひどくなった気がする。「仕事行きたくないなー」って気持ちと毎日戦ってるけど、これってちょっとしたうつなのかな?

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冬季うつの原因は日照時間の短さ
精神科や心療内科などで看護師として勤務経験のある方はご存知かと思いますが、毎年11月から2月頃までの寒い季節は、メンタルの不調や心身症などで来院される方が増える傾向があります。

これは、「冬季うつ」と呼ばれる季節性のうつ病で、春先になり気温が暖かくなると自然に回復するという特徴があります。一般的なうつ病では食欲が低下することが多いですが、冬季うつの場合は食欲が増えるケースが多いのも特徴です。

冬季うつの原因として、この時期、日照時間が短くなることの影響が大きいと考えられています。
人間の体には概日リズムと呼ばれる睡眠と覚醒の周期が備わっており、これは昼と夜の長さに影響を受けることがわかっています。
夜が長くなる冬場は、昼の長い季節に比べて睡眠時間が長く必要になるのですが、仕事などの生活リズムは年間を通じて一定であるため、冬場はストレスを感じやすくなるのです。

また、ストレスに強くなる効果があるとされる情報伝達物質「セロトニン」は、日光を浴びることで分泌が増えることが知られています。
日照時間が短い冬場はセロトニンが不足しやすいのも、冬季うつの要因の一つとなるのです。
冬季うつの予防・改善のための心がけ
日光を浴びることを意識する
日照時間の短い冬場は、日中に意識して日光を浴びることが冬季うつの予防や改善につながります。
日中の勤務の場合は、窓辺に立つなど少しでも日光を浴びる時間を作ることを意識してください。
お休みの日も日中はカーテンを開けて過ごす、昼に外出するなどと言ったことを心がけましょう。

栄養バランスの良い食事をとる
この時期はエネルギーが必要になるため、食事が炭水化物や甘い物に偏りがちな人が増えます。
栄養バランスが悪いと心身のストレスを感じやすくなる一因に。
特に、セロトニンの原料となるトリプトファンをとるために、肉や魚、卵など良質なたんぱく質をとることや、野菜などでビタミン類をバランスよくとることが大切です。

休息やストレス解消をしっかりと
冬場は本来、多めに睡眠や休息をとるのが自然なリズムです。
しかし看護師の仕事は年中忙しく、ついついがんばりすぎてしまう人も多いと思います。
休めるときにはゆっくりと心身を休め、趣味や好きなことを楽しむ時間を大切にして、心身のストレスを溜め込まないようにしましょう。

うーん、やっぱりちょっと冬季うつ傾向なのかも。
食欲が増えるとか思いっきり心当たりあるな。
まあ、まだなんだかんだで仕事のスイッチ入れば問題なく仕事できてるし、まずは予防改善対策を意識してみることにしようかな。

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