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働きやすい環境を自分から創る
 
      
坂本亮介さん
職業紹介システムを最大限活用
プロフィール
   
2008年8月にご登録。
看護助手として3年間大学病院でご勤務された後、看護師の資格を取得されました。
その後ご就職先を探される段階で当社にご登録いただき、昨年より有料老人ホームにて 看護師としてのキャリアをスタートされています。
看護師として初めて就職する際に、
「紹介予定派遣」のシステムを利用された坂本様。
最終的に就職先として決定されるにあたり、
派遣期間をどのように活かされたかについてお話を伺いました。
.当社に登録されたきっかけと経緯を教えていただけますか?
  (看護師をしている)彼女からの紹介です。彼女がもともとこちらに登録してスポットの仕事をしていたので、就職先を探す段階で自分も登録することにしました。
以前は看護学校を卒業して3年間ほど大学病院で(看護助手として)働き、その後准看護師の資格を取りました。
実家が寿司屋をしていることもあり、その後も看護師としてではなく、栄養士や調理師の資格を取って日本料理のお店で仕事をしていました。
料理の道で仕事をする中で景気のことなども含めて考えて、看護師としての就職の道を選びました。


.登録時のご希望が就職ということでしたが、就職先を選ぶ上で重視した条件は何でしたか?
  就職希望とお伝えしましたが、実際には常勤や派遣といった形態にはあまりこだわりがなく、長く働けるところを探していました。
重視したのは給与面ですね。それまで料理屋の仕事などを掛け持ちして毎月一定以上の収入がありましたので、まずは月の最低額を設定しました。次にクリニック以外で、介護施設か病院という希望を伝えたと思います。この希望は知り合いの先生からもアドバイスをもらい、人との関わりの中で看護師としての経験を積める職場という視点で選びました。その他の条件はほとんどこだわりませんでした。
.登録から約1ヶ月で、現在の勤務先に紹介予定派遣での就業を決定されました。現在の有料老人ホームでの勤務形態と、実際に勤務してみての感想をお聞かせ下さい。
  基本の勤務が週5日で、休みは週2日のペースです。 看護師が2名体制なので、その方とのシフトの調整という形ですね。日勤帯のみのシフトで、休暇などの体制に関してはしっかりしています。 ただ日勤帯のみの勤務だと、夜勤に比べて1日の勤務が終わった後の時間を有効活用できないという面はありますね。
  感想としては、元気な人が急変したり…と、人が亡くなることが多いです。 医療機関ではないので急変があると職員も混乱します。ただ人員面や設備面から応急処置にも限りがあります。 病院のように医療施設としてのしっかりした設備があれば、もしかしたら助けられたかもしれないと思うと難しさを感じますね。







.今回、「紹介予定派遣」のシステムをご利用されてみていかがでしたか?
  派遣期間があるということは、率直に言うと嫌であれば辞められるということですよね。実を言うと最初は、もう1名の看護師さんの対応が好意的ではなく、やりづらさを感じていました。でも周りの人が優しくフォローしてくれたこともあり、とりあえず2ヶ月間は頑張ろうと思いました。2ヶ月間の派遣期間中は、もう1名の看護師さんの動きをじっくりと見て、自分が勤務していくイメージと照らし合わせました。最終的に2ヶ月で辞めずに予定通りに就職を決めたのは、「仕事をしていれば認めてくれる人は認めてくれる」という実感があったからです。自分が一生懸命やっていれば、入居者がそれを一番分かってくれるんですよね。

.今の職場だけではなくスポットで勤務していただいた勤務先からも、坂本さんは非常に高い評価を受けていらっしゃいました。何か勤務に際して心がけていることはありますか?
  普通のことを普通にしているだけです。何も特別なことはしていないんですよ。
ただ、「みんなが仕事をしやすい環境にしよう」ということは心がけています。今の職場にはきちんと分からないまま曖昧に業務を進めている人がいるのですが、高齢者はそのことに敏感に気づきます。そういう時には自分が間に入って調整することもありますね。
また、業務上で気づくことがあれば改善の提案をするようにしています。今の勤務先は家族の方が比較的多く訪ねてくるのですが、以前は入居者の方の病気など医学的な面の伝達が十分にできていなかったようです。入所の段階で疾患についてご家族にもきちんと説明しておくことで、急変時などに家族との間のトラブルを最小化することができます。自分が社員になってからは、往診の先生に提案して入所時の説明を導入しました。
.看護師が1名体制の日が多いと伺いましたが、介護職の方など他職種の方とのコミュニケーションで気をつけていることがあれば教えて下さい。
  老人ホームは介護職の方が多いのですが、看護師にとっては当然のことや専門用語が理解してもらえないということが多々あります。その中には業務上不可欠なことも少なくありません。口で言うと喧嘩になってしまう可能性があるので、自分で分かりやすくまとめた資料を渡して「自分もこれ使ったんだけど見てみない?」といった形で提案するとスムーズに受け入れてもらえますので、そういった工夫はしています。


.看護師としての今後の目標があれば教えていただけますか?
  来年の国試に向けて予備校にも通っているのですが、とりあえずは正看の資格を取ることが目標です。取得後は病院で3〜4年勤務をしようと考えています。現在知り合いの先生が開業した整形外科病院の手伝いもしているので、病院では外科系の手術等にも関われるといいですね。
ただ、最終的には老人ホームを考えています。高齢者も慣れていますし、余裕を持って仕事に取り組める環境が自分に合っていると思っています。今の勤務先は、利用料に対してまだサービスが足りていないのではという葛藤があるので、みんながスペシャリストと思えるようなより質の高い施設で働いてみたいですね。
.紹介予定派遣システムの利用を考えている方にアドバイスがあればお願いします。
  派遣期間中は、仕事内容よりもそこで勤務している人を見た方がいいと思います。派遣の人に対しては、勤務先の人も少し構えて接してくるところがあります。でも誰か一人と仲良くなって関係を築くと、そこからまた次の人を紹介してくれて関係が広がっていきます。今の勤務先では、「自分から働きやすい環境を作っていくようにしていなければダメだ」と言われて、自分から取り組んできました。やはり派遣の人は期間限定というイメージがあるようで、勤務先の人が自分から関係を築こうとすることは多くありません。だから自分から声をかけていかないことには始まらないんですね。 これはスポットの勤務に行った時も同じです。まず挨拶は基本ですね。自分の場合は、わざと大きな声で挨拶をして勤務先の人を笑わしたりします。そうすると勤務先の人も自分に話しかけてくれるんですよね。
人間関係をうまくやっていくように心がければ、どこの職場でもそれほど変わらないと思います。
 スポットや長期でご勤務頂く際、クライアント様からも大変高い評価を頂いた坂本さん。 何よりも人間関係、そしてそこから生まれる信頼関係を大切にされる坂本さんだからこそ、ご就業先の職員の方やご入居者様とよい関係性を築けるのだと改めて感じました。
当社の紹介予定派遣システムをご利用頂くにあたり、派遣期間中はお体にご無理のない範囲で様々なお仕事先をご紹介させて頂き、また長期的なお仕事についてもご自身でご納得頂いた上でのご就業へとつなげることができました。
 坂本さんは今後も高いビジョンをお持ちでいらっしゃいます。当社でお力になれることがございましたら、今後ともぜひお手伝いさせて頂ければと思います。