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訪問看護師が注意したい 夏の高齢者の体調チェックポイント

訪問看護師にとって、夏は体力との闘い。少しでも涼しい環境で仕事をしたいと思うのだけど、高齢者の方は暑さをあまり感じないみたい。うらやましい・・・なんて言っている場合じゃなくて、高齢者の方が夏バテや熱中症にならないように、訪問時にしっかりとチェックをしなくちゃ。
訪問介護の際に注意したいチェックポイントを今一度確認しておこう!

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訪問介護の際に注意したいチェックポイント
室内環境
高齢者は暑さに対する感覚が鈍くなっており、体温調整もうまく働かなくなっています。
暑いのを我慢しているのではなく、暑さを感じにくいため、高齢者が暑いと感じた時には、すでに体調が悪くなっているケースが多いもの。そのため、熱中症計はよく見える場所へ設置し、部屋の温度と湿度を常に目で確認できるようにしておきましょう。
体調変化には高齢者自身では気づかないことも多いので、ぼんやりしている、目がうつろ、呼びかけへの反応が鈍い、微熱がある、倦怠感が見られるなどの症状がみられる時は、熱中症の可能性を疑いましょう。

食欲の低下
夏になると食欲低下が多く見られますが、低栄養になると夏バテの危険性が高まるので、普段に増してしっかりと食事の量と内容を確認するようにしましょう。食欲がない時は、栄養価が高いものを無理にすすめるよりも、旬の果物やゼリーなど、高齢者が食べやすいものでエネルギー摂取を図りましょう。

水分摂取量
高齢者は筋肉量の低下により体内に溜めておける水分が減っています。トイレが心配で水分を摂りたがらない方が多いですが、脱水状態になると脳梗塞や心筋梗塞のきっかけになりかねません。夏場の水分補給の重要性を繰り返し伝え、喉の渇きを感じなくても意識的に水分を摂取する時間と、それに合わせてトイレに行くタイミングを一緒に設定するようにしましょう。

むくみ
もともと水分の少ない高齢者にとって、脱水症状になりかけるとむくみが起こります。
皮膚を軽くつまんで離したあとに、なかなか元通りに戻らないようなときは、体内の水分不足による熱中症になりかかっているサインと認識しましょう。

食欲や元気がない時は、食べたいものをすすめるのも大切なのね。水分たっぷりの果物なら水分摂取にも役立ちそうだわ。高齢者にとって自覚症状なく進行してしまう夏バテや熱中症へのリスクをしっかりチェックし、体調を崩さずに夏を乗り切ってもらいたいな。

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