> >看護師の資格認定制度とは?キャリアップを狙おう

看護師の資格認定制度とは?キャリアップを狙おう

看護師の資格に「専門看護師」と「認定看護師」と呼ばれるものがあって、どっちも専門的な知識が必要だと聞くけど、具体的にどういう違いがあるのかよくわからない。最近では「特定認定看護師」なんて言葉も聞くわ。看護師の資格認定制度について詳しく教えて欲しい。

yuzuki-face
看護師の資格認定制度とは?
看護師の資格認定制度には、公益社団法人日本看護協会に認定された看護資格で、「専門看護師」と「認定看護師」とがあります。これは1987年に厚生労働省により専門看護婦、看護管理者の育成が提言されたことを受けて日本看護協会が創設したものです。
どちらも特定の看護分野において深い知識や技術が必要とされますが、専門分野や担う役割がそれぞれ異なっています。
専門看護師と認定看護師の違い
1.特定分野が異なる
専門看護師と認定看護師とでは特定分野が異なり、認定看護師の方が専門看護師よりも範囲が限定されています。

<専門看護師の特定分野>
がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護

<認定看護師の特定分野>
緊急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児緊急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、慢性呼吸器疾患看護、がん放射線療法看護、慢性心不全看護

2.求められる役割が異なる
専門看護師は、認定看護師よりも求められる役割が多くなります。
<専門看護師、認定看護師共通の役割>
・高い看護技術をもって質の高い看護ケアを行う
・後輩看護師への指導役や相談役を担う

<専門看護師のみに求められるもの>
・保健医療福祉に関わる人員の調整を行う
・倫理的な問題などの解決を図る
・専門知識や技術の向上に向けた研究活動を行う

認定看護師は患者様を対象にケアを行うのに対し、専門看護師がケアを行う対象は患者様のご家族も含み、地域との連携や現場の人材育成などの役割も求められます。
専門看護師と認定看護師の資格取得要件
専門看護師、認定看護師どちらも認定試験を受けるには、看護師資格の所持と5年以上の実務研修期間(うち3年以上は専門分野での実務)期間が必要とされています。さらに、認定看護師は認定看護師教育機関で6ヶ月程度の教育を受け、特定看護師は看護系大学または大学院にておよそ2年間の教育を受け単位を取得することが定められています。
特定認定看護師とは?
現在の認定看護師教育は2026年度をもって終了予定となり、それに代わるものとして2020年から新たに「特定認定看護師」と呼ばれるものが設けられています。
特定認定看護師とは、認定看護師に加えて「医師の業務の一部を看護師が判断して行える」ための研修が義務付けられたものです。そのため、先述の資格の取得要件となる研修時間も増え、研修期間目安は6ヶ月から1年間になりました。

専門看護師と認定看護師、そして特定認定看護師の違いがよくわかったわ。どちらも資格を取得するのは大変そうだけど、キャリアアップのための目標として考えたいわね。

yuzuki-body
『お仕事』のおすすめ記事一覧
その他のカテゴリーの記事一覧