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看護師の手取り額相場は、求人情報などから見ると18~24万円前後。30代女性看護師で入院病床を備えた中規模施設では23~24万円前後となっています。いっぽうで、新卒の手取り額は約16万円前後となっており、決して高い額とは言えません。

看護師の給与は、基本給以外の「時間外手当（残業手当）」、「休日勤務手当」、「夜勤手当」「宿日直手当」、「呼び出し手当」などによるものが多く、看護師の手取り額が増えるのは、そういった手当によるものが多いというのが特徴です。
特に夜勤手当は、1回あたり3交代制で4~5千円、2交代制では約1万円の手当てが支給されるため、夜勤が始まると手取り額が増えると言われています。

夜勤などの手当て以外で、手取りを増やす方法について見ていきましょう。

管理職を目指す
他の業種同様、看護師も同じ職場で長期間勤務を継続することで昇給はしていきます。日本看護協会の調査によると、10年間で約10％の昇給が期待できます。さらに、経験を重ねて管理職に昇進することで、役職手当が付くため手取り額を増やすことが可能。看護部長にもなれば、平均年収600~650万円にもなってきます。

資格を取得する
看護師が取得したい資格は多く、専門看護師や認定看護師のほか、助産師、保健師、認知症ケア専門士などの専門資格があります。資格を取得することは労力も費用もかかりますが、将来的に高収入を維持したいのであれば、チャレンジしておきたいものです。

転職する
看護師の手取り額は、勤務先の運営規模が大きく、入院病棟数が多い病院の方が高い傾向にあります。日本看護協会の調査によると、500床以上の病院と99床以下の病院とでは、税込給与総額で3万円以上の差があることがわかっています。また、福利厚生などの待遇面においても規模の大きさに比例する傾向があります。現在の勤務先では手取り額アップが見込めない場合は、転職も視野に入れた方がいいかもしれません。

訪問看護に就く
訪問看護は、「時間外手当」や「オンコール手当」などの手当が充実しており、手取りを増やしやすいと言われています。高齢化に伴い需要も増えていることから、手取り額を増やすための有力な方法だと言えるでしょう。